弱音を吐いてしまいますが、私にはジレンマがあります。
私は多くの文章を書いていますが、書けば書くほど、思うことがあります。
「自分がきれい事を言っているが、自分が実行できているか」という点です。
正直なところ、すべてを完璧に実行できているわけではありません。
私も人間ですからうっかりはありますし、まだまだ学ぶべきことは数多くあります。
しかし、きれい事をいう著者として、自らが発言したきれい事は、実行するのが当然だと思っています。
きれい事を執筆する「著者」は、きれいなことを実行する「行動者」にもなるはずです。
またそうあるべきです。
きれい事を発信するだけでなく、実行する行動者として、見本になることが、執筆以外の任務・使命・役目だと思っています。
ヒューマンエラー対策としても、同じです。
「こうすればいい」と指導する人は、自分が、一番できていなければいけません。
実行できていない人の言うことは、誰も聞いてくれなくなります。
行動力のない上司からの指示は、説得力がないのと同じです。
説得力は、発言する本人に、その行動力・実行力があるかどうかです。
ヒューマンエラーの対策を立てる人は、最もそれを実行して、手本を見せていかないといけません。
きちんと実行できている人の発言する言葉には、説得力があります。
「彼の行動でたしかに成功している。彼の言うことは本当だ」
発言していることが本当なら、自らが生きる証拠になります。
正しい行動は、口ではなく、体で表現するものです。
言葉より、行動なのです。