執筆者:水口貴博

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

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ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。

ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。 | ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

デジタルな仕事は、すべてコンピューターに任せます。

しかし、アナログな作業はコンピューターにとって苦手ですから、人間が行います。

いえ、アナログは人間にしかできませんから、人間がするしかないというのが実情です。

人間がするしかないアナログ作業で、ヒューマンエラーは発生します。

ヒューマンエラーは「0(ゼロ)」と「O(オー)」のようなアナログな部分に限って起こります。

デジタルであるコンピューターは「0(ゼロ)」と「O(オー)」を完全に見分けますが、アナログである人間は見間違えます。

ヒューマンエラーの正体は「アナログ」です。

アナログが絡む部分こそ、厄介なのです。

さて、これに気づけば「ヒューマンエラーの正体とはアナログ」ということがわかりますね。

電卓での押し間違えがないかぎり、電卓が計算を間違えることはありません。

もしデジタルですべてを構成することができれば、人間が介入する部分がなくなり、単純なミスがなくなります。

しかし、ここが難しいところです。

本題は、ここからです。

「ヒューマンエラーをなくすために、すべてをデジタルにすればいい」と単純に考え、そうしてしまうと、どうなるでしょうか。

冷たくなります。

心の温かみが感じられなくなり、人間への受けが悪くなります。

人が温かみを感じるのはアナログであり、アナログこそ人間が求める最大の安らぎです。

その安らぎであるアナログが完全になくなると、人間は冷たく感じ、嫌がります。

では、どうすればいいのでしょうか。

人間が触れる末端だけをアナログにして、途中過程はすべてデジタルにすればいい。

はじめと最後だけアナログにして、途中過程はコンピューターに任せるということです。

HAPPY LIFESTYLEでは、執筆作業はアナログで行っていますが、データの保存、転送はコンピューターに任せています。

私が情報を発信して、あなたが情報を受け取ります。

はじめと最後は人間ですが、その途中にはコンピューターやインターネットというデジタルな処理、ネットワークがあります。

インターネットという大規模な0と1のデジタルネットワークを使い、世界中に公開します。

アナログである文字のデジタル変換を私が行い、デジタル処理はコンピューター、デジタル転送はインターネットが行います。

受け取ったデジタル信号を、アナログである文字として表現して、最終的にあなたが読み取ります。

はじめと最後だけ、アナログ。

途中はすべてデジタルにします。

こうすることで、文字の伝達の間違いを徹底的になくし、かつ、人間特有の温かみを維持できるのです。

ヒューマンエラーを防ぐ方法(13)
  • 人間が触れる末端だけをアナログにして、途中過程はデジタルに任せる。
ミスをした人にペナルティーを与えない。
反則した人にペナルティーを与える。

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

  1. ヒューマンエラーは、慣れたときに起こる。
  2. 頭で覚えているささいなことほど、チェックシートを使って確かめる。
  3. 車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。
  4. 指さし確認・声だし確認を癖にする。
  5. 改善すべきは、人ではなく、プロセス。
  6. 見間違いやすい数字や記号は「使わない」か「ふりがな」で対処する。
  7. キスをすれば、ヒューマンエラーがなくなる?
  8. 精度を求めた「ゆっくり」には、雑談がない。
  9. 集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。
  10. きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。
  11. デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。
  12. プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。
  13. ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。
  14. ミスをした人にペナルティーを与えない。
    反則した人にペナルティーを与える。
  15. 手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。
  16. 他人のミスや失敗は、絶対、あなたのためになる。
  17. 恥ずかしさを捨てなければ、ヒューマンエラーを撲滅できない。
  18. わからないときには、質問する。
    わかったときには、言い換えた内容で質問をする。
  19. ヒヤリハットを見逃すな。
  20. 商用環境では、速度より精度を重視。
  21. 精度を追求する原則を守った結果、作業が速くなるのは問題ない。
  22. 例外を1つも作らない。
  23. そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。
  24. 「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。
  25. ヒューマンエラーは、省略したときに起こる。
  26. 疲れてから休憩ではない。
    疲れる前に休憩をする。
  27. 作業中は、電話を取らない。
  28. デスクの上に、不要な物を置かない。
  29. 短期記憶に頼らない。
  30. 「もし」で考える人ほど、未来が開ける。

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