デジタルな仕事は、すべてコンピューターに任せます。
しかし、アナログな作業はコンピューターにとって苦手ですから、人間が行います。
いえ、アナログは人間にしかできませんから、人間がするしかないというのが実情です。
人間がするしかないアナログ作業で、ヒューマンエラーは発生します。
ヒューマンエラーは「0(ゼロ)」と「O(オー)」のようなアナログな部分に限って起こります。
デジタルであるコンピューターは「0(ゼロ)」と「O(オー)」を完全に見分けますが、アナログである人間は見間違えます。
ヒューマンエラーの正体は「アナログ」です。
アナログが絡む部分こそ、厄介なのです。
さて、これに気づけば「ヒューマンエラーの正体とはアナログ」ということがわかりますね。
電卓での押し間違えがないかぎり、電卓が計算を間違えることはありません。
もしデジタルですべてを構成することができれば、人間が介入する部分がなくなり、単純なミスがなくなります。
しかし、ここが難しいところです。
本題は、ここからです。
「ヒューマンエラーをなくすために、すべてをデジタルにすればいい」と単純に考え、そうしてしまうと、どうなるでしょうか。
冷たくなります。
心の温かみが感じられなくなり、人間への受けが悪くなります。
人が温かみを感じるのはアナログであり、アナログこそ人間が求める最大の安らぎです。
その安らぎであるアナログが完全になくなると、人間は冷たく感じ、嫌がります。
では、どうすればいいのでしょうか。
人間が触れる末端だけをアナログにして、途中過程はすべてデジタルにすればいい。
はじめと最後だけアナログにして、途中過程はコンピューターに任せるということです。
HAPPY LIFESTYLEでは、執筆作業はアナログで行っていますが、データの保存、転送はコンピューターに任せています。
私が情報を発信して、あなたが情報を受け取ります。
はじめと最後は人間ですが、その途中にはコンピューターやインターネットというデジタルな処理、ネットワークがあります。
インターネットという大規模な0と1のデジタルネットワークを使い、世界中に公開します。
アナログである文字のデジタル変換を私が行い、デジタル処理はコンピューター、デジタル転送はインターネットが行います。
受け取ったデジタル信号を、アナログである文字として表現して、最終的にあなたが読み取ります。
はじめと最後だけ、アナログ。
途中はすべてデジタルにします。
こうすることで、文字の伝達の間違いを徹底的になくし、かつ、人間特有の温かみを維持できるのです。