どうしてもノートが必要なら、ノートを用意してもいいでしょう。
基本は、教科書に書き込むという姿勢です。
しかし、思わぬ大切な情報を、先生が黒板に書き始めるということも少なくありません。
ささいなポイントなら、教科書に直接書き込めばいいでしょう。
大きな関係図になると、教科書の余白に限りがあるため、書ききれません。
そういうときは、ノートに書くしかないので、ノートを最大限に活用しましょう。
しかし、間違っても、ノートオタクにならないよう注意しましょう。
ノートオタクとは、次のような人のことです。
何でも書きとめる必要はまったくありません。
本当に大切なところだけ、書きとめるだけで結構です。
きれいな字で書きとめる必要もありません。
きれいな字で書くことに集中してしまうと「勉強」ではなく「文字の稽古」になります。
必要な事柄を忘れないように書きとめておくのが、ノートです。
英語でnoteとは、名詞では「ノート」という意味ですが、動詞では「書きとめる」という意味があります。
覚える時間が十分にないので、忘れないようにノートに書きとめます。
覚える時間がないくらいですから走り書きになり、当然、ノートの字は汚くなるはずです。
自分のためのノートですから、自分だけが読める字でいい。
ノートが、きれいな人をときどき見かけます。
ノートをきれいにとっていると、先生や友人から褒められ、一生懸命に勉強していると思われます。
しかし、実際は一生懸命に勉強ではなく、文字の稽古をしているだけです。
きれいに書くことが目的ではなく、後から復習することが目的です。
字は汚くても、まったく問題ありません。
先生が一瞬口にしたポイント、教科書には書ききれない大きな図などを、ノートにさっと書き込むのです。