問題が1つあれば、実際には1つではないと考えることです。
日常では、さまざまなことが連携されているうえで成り立っています。
問題が1つあれば、ほかにも影響を与えるはずです。
管理をするうえでは、これからお話しする事実はしっかり認識しておかなければなりません。
たとえば、あなたの右手の親指がなくなったとします。
すると、これからの生活や人生は、まったく変わることでしょう。
失ったものは親指だけでも、実際は親指以外のものも、同時に失うことになります。
コップを持つときに不自由が発生します。
仕事にも勉強にも影響が出るでしょう。
指がないことにコンプレックスを持てば、右手を隠し、握手を避けるようになります。
人間関係にも影響が出るかもしれません。
1つの問題があれば「1つ」とカウントしてしまいます。
しかし、実際には、1つの問題は、すでに2つにも3つにも増え、ほかへと波及するのです。
この広がりは、時間の経過とともにどんどんと広がります。
1つ問題があれば、1つ以上に問題が波及する事実があるのです。
トラブルが発生すれば、できるかぎり早く対処することです。
1つの問題をほうっておけば、1つだけで終わらず、波及していくからです。
誰かと喧嘩をすれば、早く仲直りをすることです。
「嫌いな人が1人増えた」という話だけでは終わらなくなります。
たった1人嫌いな人がいるだけで、あなたの行動に変化が現れます。
その人のことを避けるようになる行動が、日常生活、精神状態に影響します。
目つきが変わり、表情にも変化が現れ、人に与える印象も変わるでしょう。
たった1回の喧嘩のために、生活が楽しくなくなります。
問題改善はできるだけ早く、1つの問題は、1つでは終わらないことを知っておきましょう。