けがをすれば、かさぶたができます。
疲れた体も、睡眠を取れば回復します。
人間には本来「元に戻ろう」という自然治癒力が備わっています。
この自然治癒力があれば、本来は薬などいらないのです。
「けがをした! 誰か薬を持ってこい」
「体調が悪い! 栄養ドリンクを飲まないと!」
あらあら、本当にそうでしょうか。
先ほどの例のように、けがをすれば、自然とかさぶたができるではありませんか。
薬や栄養ドリンクがなくても、最初から修復する機能が備わっているのです。
体調が悪くなるというのは、言い換えれば「自然治癒力が衰えている」という警告です。
本来、人の体には自然に治癒する力があるのですが、その力が弱くなったため、体を守る力が弱くなり、体調が悪くなるのです。
自然治癒力が衰える原因は「運動不足、水不足、睡眠不足」などさまざまです。
しかし、体調が悪くなったときに、すぐ栄養ドリンクに手を出す人は注意です。
栄養ドリンクを飲むくらいなら、きれいな水を飲んだほうが、その効果ははるかに高いのです。
人の体の60パーセントは、水でできています。
血液の大半は水が主成分であり、水があるからこそ、栄養が体中すみずみまで行き渡るのです。
水が不足すれば、血液がどろどろになり、栄養があっても、行き渡らなくなります。
そんなときに栄養ドリンクを飲むと、さらに水不足は加速してしまい、もっと体調が悪くなります。
体調が悪くなると「栄養が足りない。もっと栄養ドリンクを……」と悪循環になるのです。
水がなければ、栄養はあっても、体に行き渡らないのです。
まず水を飲んで、体中の血液をさらさらにすることです。
血中に含まれる栄養が体を循環するようになり、自然治癒力も高くなります。
水から生まれた人間なのですから、基本も水に戻ることです。
水こそ原点であり、すべての力の源なのです。