自己管理の基本は、集中することです。
集中するから、作業や行動の質が高くなり、管理がうまくできるようになります。
行動面だけでなく、精神面においてもそうです。
落ち込んだときには「元気にならなければ!」と思います。
落ち込んでいる自分に、無理やりカツを入れて奮い立たせようとしますが、なかなか簡単にできるものではありません。
本当は、落ち込むときには、しっかり落ち込んでおいたほうがいいのです。
しっかり落ち込んで、つらさや弱さをすべて吐き出したほうが、後からすっきりします。
気分転換がしやすくなるのです。
悲しいときに「涙を流すとかっこ悪い。我慢しなくちゃ!」と思います。
でも、本当は、悲しいときには、目が乾ききるくらいに、思いきり涙を流しておいたほうがいいのです。
しっかり涙を流したほうが、後からすっきりした気分になります。
たくさん涙を流すほうが、ストレスを吐き出せます。
次の回復へのステップにつながります。
中途半端な状態なら、次へのステップに進みにくくなります。
我慢をすることは、日本人の得意技です。
忍耐強い日本人は、我慢をすることが美徳と考えますが、一概にそうとも限らないのです。
自分をうまく管理するためには、集中することが大切です。
落ち込むときには落ち込み、泣くときには泣いたほうが、ストレスをうまく吐き出せ、回復も早くなるのです。