生まれてきた理由はありません。
しかし、自分の特性を見つけ、従う生き方はできます。
特性を生かす生き方が、最も自然であり、自分を最大限に生かす生き方です。
たとえば、鳥に生まれるか、魚に生まれるかの違いです。
鳥として生まれた鳥は、生まれつき空を自由自在に飛ぶ能力があります。
魚には、いくら努力をしても、空を飛ぶことはできません。
水の中を自由に泳ぎ回る能力がもともと備わっていても、大空を自由に飛び回ることができる能力はありません。
鳥は、努力も気合も必要なく、生まれつき、空を飛ぶ能力が備わっています。
鳥は鳥として生きることが最も自然であり、最大限に自分を生かした生き方です。
一方、魚は水の中を自由自在に泳ぐ能力が、生まれつき備わっています。
鳥は、水の中に潜ることができません。
そもそも水の中で生きるような作りではないため、水の中で生活をすることはできません。
鳥とは違い、魚にはえらがあり、水中の酸素を取り込む能力があります。
生まれつきの生物的な違いです。
鳥には鳥の能力があり、魚には魚の能力があります。
生まれつきの違いに従って生きることが、最も自然であり、自分を生かした生き方となります。
魚は魚らしく生きることが一番いい。
鳥は鳥らしく生きることが一番いい。
あなたも、あなたらしく生きることが一番いいわけです。
今は「鳥」と「魚」ということで、わかりやすく説明をするために、大変に極端な例をあげました。
この考えをそのまま、人間に対しても当てはめてみましょう。
たとえば「水口貴博」と「あなた」です。
私もあなたも、同じ人間です。
2人とも二足歩行ができ、考えたり、話したり、笑ったりと、能力に大きな差はありません。
「鳥」と「魚」のような、極端な生物的違いはありません。
手足も、生き方も、さほど大きな違いはないでしょう。
しかし「大きな違い」はないだけであり「小さな違い」はたくさんあるのです。
たとえば、私は生まれつき「考えることが好き」という性格があります。
なぜ自分がそうした性格なのか、自分でもわかりません。
鳥はなぜ空を飛べるのか、魚はなぜ泳ぐことができるのかわかりません。
私も、なぜ考えることが好きなのか、わかりません。
もともと、生まれつき備わっている「性格」です。
また機械関係に強くて、コンピューターとは相性がいいようです。
運動神経は昔から良いほうで、学生時代の運動会では、特に努力をすることもなく、いつも一番でした。
自慢ではありません。
私がそう望んで生まれたわけでも、身につけたわけでもありません。
ただ「そうなの」です。
私にもあるのですから、あなたにもあるはずです。
ちょっと自分を振り返ってみましょう。
何でもかまいません。
「走るのが速い」
「粗探しがうまい」
「面倒なことが嫌い」
「せっかちな性格だ」
「友人を作るのがうまい」
「ピアノに関しては、上達が早い」
「アロマが好き」
「話すのが好き」
「きれい好き」
「おおらかな性格」
「几帳面な性格」
「かっとしやすい」
思いつくままに自分が「頑張らなくてもできること」「初めからある性格」を書き出してみましょう。
初めからできることです。
あなたが持つ、生まれつきの特性です。
私もあなたも同じ人間同士ですから大きな生物的な違いはないでしょう。
しかし、小さな性格的な違い、能力の違いは、それなりに数多くあります。
私とあなたは大きな違いはありませんが、小さな違いはたくさんあります。
その小さな違いを、大きく役立てるのです。
自分が生きる目的を定めるための、ヒントにするのです。
上手に生きるということは、その自分の特性に気づき、伸ばし、社会のために役立てることです。
冒頭で言いました。
生まれてきた理由はありません。
しかし、生まれつきの能力はあります。
それを生かすのです。
生かしきって、社会のために役立てるのです。
私には考えること、書くことが好きという特質があります。
それを生かしHAPPY LIFESTYLEを通し、社会の役に立てています。
あなたも自分の特性を生かしそれを通して人生を生きるのです。
それが生まれてきた理由を、自分が作るということです。
生まれてきた理由はない代わりに、生まれつき持っている特質、能力、体格、性格の違いがあります。
それらを上手に生かして、人生の武器にしてしまいましょう。
生まれてから自分で目的を作り、自分の物語を作っていくことです。
鳥に生まれたら、鳥の物語を書けばいいのです。
魚に生まれたら、魚らしい物語を書けばいいのです。
あなたに生まれたら、あなたらしい物語を書けばいいのです。