「朝、弱いんです」
「夜型人間なんです」
朝、なかなか起きられない人に共通する口癖です。
低血圧の人は、朝に弱い傾向があります。
しかし、本当に朝に弱い理由は、低血圧でも体質のせいでもありません。
朝に嫌いなことをしているから、朝に弱くなっているのです。
朝から嫌いなことをしていると、朝に弱い体質になります。
「今日も学校か……」とため息をついて起きられない人は「朝から嫌いな勉強をしないといけない」と思っているからです。
「今日も会社か……」と朝に苦しむ人は「つらくしんどい仕事をしないといけない」と思っているからです。
そもそも嫌いなことをしていることが、朝に弱い体質を作り上げているのです。
どんなに健康な人でも、朝に嫌いなことをしていると、朝に弱くなります。
「やりたくない。逃げ出したい」という気持ちは、なにより人間からエネルギーを奪っていく感情です。
私も、次の日、嫌いなことをすることがわかっていれば、朝に弱くなります。
逃げ出したい気持ちになります。
一方、朝に好きなことをしている人は、朝に自然と強くなります。
思い出しましょう。
小学生のころ、遠足の日には、不思議と朝早くに起きることができたはずです。
旅行のときには、ぱっと目覚めることができたはずです。
恋人とのデートのときには、眠くてもさっと起きることができます。
朝に好きなことをしていると、すぐ起きることができてしまいます。
「早く楽しみたい」という気持ちがやる気に変わり、低血圧の人でも朝起きられるようになるのです。
朝に好きなことをしているか、嫌いなことをしているかの違いによって、朝に強い人と弱い人との違いができてしまっているのです。