褒めるときには、どこを褒めるかが大切です。
ポイントは、外より内です。
外側を褒めるより内側を褒めるほうが、相手には嬉しい褒め言葉となります。
外見ばかり褒めていると、悪いことではないのですが、時と場合によっては相手に不快な気分を与えてしまうことがあります。
私は女の子の服を褒めて、叱られたことがあります。
「きれいだね」
「え、本当!」
「服がきれいだってこと」
「……」
これは、私がいけませんでした。
褒め方に、相手の内側の部分が込められていなく、外見を褒めた言葉となっていたからです。
褒めることは、実はちょっとしたセンスが必要です。
相手の着ている服を褒めると、相手ではなく、服を褒めていることになります。
見ているのは、相手ではなく、服と誤解されることがあるのです。
褒めるときに大切なことは、相手の内側を褒めることです。
たとえば、服を褒めるときには「いい服だね」と言うのではなく「その服、似合っているね」と言うほうが相手は喜びます。
服と自分が、マッチしていることを意味するからです。
さらには「おしゃれだね。ファッションセンスあるよね」と言うと、相手の内側のセンスを褒めることになり、もっと喜びます。
センスを褒めるとは、つまり相手の内側を褒めることになります。
もう1つ例をあげましょう。
レストランでの食事のときです。
レストランで相手と一緒に食事をするときに、もちろんオーダーをします。
相手はシーフードが大好きですから、シーフードを注文します。
そこでも相手の内側を褒める一言を言いましょう。
「シーフードにこだわりがあるんだね」という一言です。
相手は自分のシーフードへの思いを見てくれているのだと思い、話が弾みやすくなるのです。
褒めるときには、相手を見て、外側より内側を褒めることが大切なのです。