相手の話を否定してはいけません。
否定する人には、話をしたくなくなるのです。
理解しようとして、一生懸命話を聞いてくれる人に、人は好感を持ちます。
「どう考えても間違っている」と思うようなことを言っても「なるほど。そうだね」と言って、話を前に進めましょう。
トンネルを奥深く掘るには、当然、前に進めることが大切です。
突然「100メートル進んだところから掘り始めましょう」と言ってもそれは無理です。
100メートル先までたどり着くには、まず1メートルから歩き始めて、2メートル、3メートルと前に進んでいくものです。
前に進むことを否定しては、前に進めません。
話を前に進むことを否定しては、話は前に進みません。
話を否定しては、話は前に進まないのです。
相手の話を、とにかく前に進めてあげましょう。
そうすると相手が本当に言いたいことに、いずれたどり着きます。
それが、相手が本当に吐き出したかったことです。
吐き出せなかったためどうしていいのかわからず、落ち込んでいただけです。
「相手の話は否定しない」とは、そういう理由からです。