心理学には、初対面に関するこうしたデータがあります。
「初めて会った最初の3秒でその人の雰囲気を感じ、1分で性格を知り、3分で印象を決めてしまう」
人間は最初の3分で、その人がどんな人なのかという印象を作ってしまっていると言うのです。
たしかに私たちは、初めて会う人とはどんな人なのかわかりませんから、一生懸命に情報を得ようとします。
どのような服装であるか。
どのような表情か。
どのような声か。
どんな言葉遣いであるか。
どのような会話をする人か。
どのような雰囲気を持っているか。
たったはじめの3分間の間に、五感を通じて印象を感じ取ろうとします。
このときの吸収力は、すさまじいものがあります。
会ってからたった3分で、あなたの印象を決めてしまうほどなのですから、このときの印象は後から大きな差になります。
第一印象は、重要なのです。
2回目や3回目に会うときには力を入れなくてかまいませんから、はじめの初対面のときだけは大変に気を使ってください。
1歩間違えるとがつがつとした印象になってしまいます。
このさじ加減は難しいところですが、印象を少しでもよくしてもらおうという態度を見せれば、ひとまずOKです。
一度印象が定着すると、その印象を通じて、あなたを見るようになります。
はじめの印象が明るければ、その後会ったときに多少暗くても「いつもは明るい人なのに、何かあったのかな」と思ってくれます。
明るい印象を通して、あなたを見てくれるようになるからです。
また逆も言えます。
はじめの印象が暗くて悪い印象なら、暗い印象を前提に、あなたを見るようになります。
はじめの印象が、あなたの印象をほぼ決めてしまうのです。
私は仲良くなりたいときには、はじめの第一印象を大切にするように心がけています。
もし気持ちがへこんでいるときでも、無理をして明るく振る舞います。
そうしておかないと、印象が悪くなってしまうからです。
後から変えようと思っても、なかなか変わらないことだからです。
もちろんがつがつとした欲望丸出しの印象は減点ですが、明るく爽やかな印象をどれだけ与えるかが重要なのです。