ちょっと想像してみましょう。
あなたの友人が、ほかの人の悪口を言っています。
「あの人は本当に腹が立つ。この世から消えてしまえ」
こんな悪口を言っていると「この人はこういう人なんだ」とがっかりしてしまいます。
他人の悪口を言っているにもかかわらず、自分も一緒に息苦しい気持ちになります。
つまり目の前にいる人が口にする言葉は、誰に向けた言葉であろうと、目の前の人に向けたメッセージとなるのです。
ここを注意しましょう。
たとえば、好きな人の前で、気に入らない先生の悪口を言っていたとします。
好きな人との会話を盛り上げようと、他人の悪口をネタにしているつもりです。
「わはは。だからあいつはばかなんだ」
自分の会話に酔いしれて、相手も一緒に笑っているから自分のコミュニケーションはうまくいっていると勘違いをしています。
しかし、それは嫌いな人に言っているのではなく、目の前にいる好きな人に向けて口にしていることになるのです。
自分のイメージを、自分で下げてしまっています。
相手も一緒に笑っていますが、心の中では「この人は危ない。陰では私の悪口も言われているかも」とさらに警戒されます。
この点に気をつけておかないと、悪循環に陥ってしまいます。
いくらコミュニケーションとはいえ、他人を侮辱したネタはNGです。