「私は優しい人ですよ」
こういうことを自分で言っている人は信じられません。
言葉は言霊と言われるほどの力を持っています。
ですが、そうは言っても本当に優しいかどうかは、実際にその人の態度を見てみないとわからないことです。
困っている人を助けたり、頼み事を快く引き受けたりしている姿を見て「この人は優しい人なんだな」と初めて実感できます。
「君のことを愛している」
「君が一番大切だ」
こうした言葉も同じです。
本当にそうであるかどうかは、実際の態度を見てみないとわからないのです。
ここで勘の鋭い人は、もうお気づきでしょう。
好きな人を言葉で口説くことは、パワーが弱いものです。
本当かどうかわからないからです。
「言葉で口説く努力」をするくらいなら「態度で口説く努力」にエネルギーを回すことです。
態度は言葉以上のパワーを持ち合わせています。
自分の気持ちを言葉で表現するより、態度で表現したほうが真実味はあり、相手にインパクトを与えることができます。
「君のことが好きなんです」と言うより、誕生日にプレゼントをするほうが実際、本気さが感じられます。
「頼っていいよ」と言うより、あなたが困っているときにさっと助けてくれるほうが、頼りがいがあるなと感じます。
「会いたい」という一言より「今から会いに行くから」と言って、本当に来てくれる態度を見せたほうが、本気さが感じられます。
言葉にはパワーがありますが、態度はさらにパワーを秘めています。
言葉での告白より、態度や行動を見せて気持ちを伝えたほうが、相手の胸にじんと響くのです。