話し上手、聞き上手、褒め上手。
この3つのうちで、最も人間関係の向上につながるのはどれでしょうか。
正解は、褒め上手です。
印象の良さから言えば、次のような順番になります。
1番目に重要→褒め上手。
2番目に重要→聞き上手。
3番目に重要→話し上手。
話し上手が人間関係では得をするといわれていますが、実際にランクとしては一番下です。
たしかに話し上手は、面白くて愉快な話をしてくれるから聞き手を楽しませてくれます。
面白い話や珍しい話は、聞いていても飽きません。
しかし、話してばかりでは、聞き手はずっと耳を傾けて聞いてばかりですから、いずれ不満を持ち始めます。
本当は聞いている側も、しゃべりたいのです。
一方で聞き上手は、相手の話を上手に受け取って聞いてくれるため、満足させることができます。
相手に話したいことを話してもらい、理解して聞きます。
話を聞いてくれるといい人だと思われる反面、聞いてばかりの態度で、反応も薄かったりすると、つまらない人と思われます。
その点、褒め上手は、相手にとっても自分にとっても満足のいくものです。
お世辞ではなく、本当に相手のいいところを見つけて褒めてあげます。
「今日の服、お似合いですね」
「毎朝、早起きなんですね」
「昨日の発表、よかったですよ」
褒めることは、減点がありません。
言う側も、言われる側も悪い気がせず、気分がよくなります。
そういう人の良いところに気づける人は、印象もアップします。
褒め上手になれば、好きな人へもアプローチしやすくなります。
好きな人というくらいですから、尊敬できるところやすてきなところはたくさんあることでしょう。
そうしたところを恥ずかしがらずに褒めたほうが、相手も嬉しく思ってくれますし、同時にあなたの印象も向上するのです。