世間では「成功するなら一点集中が良い」といわれています。
あれこれ手を出していると中途半端に終わります。
「多芸は無芸」という箴言があるように、あれこれ手を出していると、リソースが分散します。
100を2で割れば50、4で割れば25、5で割れば20です。
たくさん手を出すと、どれも中途半端で終わる可能性があるため、自分の専門を持ち、一点集中するほうが成功確率が上がります。
単純な話で当然の話ですね。
しかし、だからといって、一点集中だけが絶対正しいと思わないことです。
「多芸は無芸」という言葉が当たり前のこととして広く浸透していますが、歴史を振り返ると、多芸でも成功している人はいます。
たとえば、平賀源内やレオナルド・ダ・ビンチは、多芸多才を発揮した人物として知られています。
多芸多才タイプは、一点集中タイプに比べて数は少ないですが、存在しているのは事実です。
それぞれの才能が相乗効果を生むこともあります。
Aの能力がBに生かされ、Bの能力がAに生かされ、AB両方の才能が開花するのです。
現代でも、マルチな才能を発揮して活躍している人がいます。
数は少ないですが、いるにはいるのです。
大切なことは「一点集中だけが絶対正しいとは限らない」ということです。
世の中には多芸多才の人もいます。
あなたがまさに多芸多才タイプという可能性もゼロではありません。
「まさか」と思うかもしれませんが、実際はわかりません。
自分の能力を封印しているだけかもしれません。
もしあなたが多芸多才タイプなら、ぜひその才能を、世のため人のために生かしてください。
「一点集中だけが正しい」と思い込んでいると、才能を発揮できないままとなります。
「あれこれ手を出すのは良くない。1つに絞って集中したほうがいい」と言われることもあるかもしれません。
そうした意見があることを参考にしつつも、絶対正しいと思わないことです。
世の中にはさまざまなパターンがあります。
周囲が一点集中を勧めてきても、言葉を振り払って、多芸多才に突き進んだほうがいいケースもあるのです。