工事や建設などの作業現場では「トラブル対応の3原則」と呼ばれるルールがあります。
「止める・呼ぶ・待つ」です。
それぞれが重要であり、相互に関係し合っています。
具体的には次の内容です。
トラブルが起こったら、まず目の前の作業を止めましょう。
「手を止める」「機械を止める」です。
警報が鳴ったり不自然な点が見られたりしたら、まず一時停止です。
止めていいのだろうかと考えるまでもなく、まずいったん止めることから始めます。
進行中の仕事を止めるのは勇気のいることではありますが、トラブルが起こっている以上、継続するわけにはいきません。
トラブルを拡大させないためにも、1分1秒でも早く止めることを心がけます。
ただし、適当な止め方には注意します。
止め方が悪いと、崩れたり壊れたりする可能性があります。
現状を維持できる形で、切りのいいところなど、上手に止めることが大切です。
次に大切なのは「呼ぶ」です。
独断で作業を進めるのはNGです。
担当者・責任者に異常が発生していることを伝えます。
緊急を要することもあるため、できるだけわかりやすく簡潔に伝えるのがポイントです。
次のアクションについて、担当者・責任者の判断を仰ぎましょう。
勝手な判断や行動はNGです。
軽率な行動ほど危険なことはありません。
担当者・責任者から指示があるのを待ちましょう。
「早く解決したい」「自分の力で何とかできる」と思うところですが、勝手な行動は慎みます。
「これくらいのことなら自分で対処できる」「先輩の方法を真似すればいいだろう」という考えは要注意です。
身勝手な判断・行動をしたばかりに、トラブルが拡大したり、取り返しのつかない事態に発展したりする可能性があります。
指示が出るまで時間を要することもありますが、待機中は余計なことをせず、辛抱強く待つことが大切です。
トラブル対応の3原則「止める・呼ぶ・待つ」は、作業現場のルールですが、オフィスワークにも通じるところがあります。
「止める・呼ぶ・待つ」をトラブル対応に役立ててみてください。