トラブルが起これば、誰でも早く解決したいと思うもの。
トラブルを長引かせたいと思う人はいません。
とにかく一刻も早くトラブルから解放されたい一心のはずです。
もちろん早く解放されたい気持ちを持つのはいいのですが、手短に対応することには注意してください。
ここがトラブルの面白いところです。
トラブルは、手短に対応しようとすると、かえって長引きます。
場当たり的な解決になるからです。
場当たり的な解決は中途半端なので、遅かれ早かれ、再発します。
一件落着したように見えても、表向きだけです。
しばらくすると、また同じトラブルが起こり、あたふたすることになります。
早く解放されたい気持ちから、再び場当たり的な解決をしてしまいます。
いったんトラブルが落ち着いても、しばらくすると、またもや再発となるのです。
根本的な解決がされていないと、再発を食い止められません。
そうして同じトラブルが二度も三度も繰り返され、延々と長引きます。
トラブル対応に無駄な時間や労力ばかりが増えていくばかり。
手短に対応しようとすると、そのときは手間暇が小さく済んでも、長期的には最も手間暇がかかることになります。
トラブルから早く解放されたいなら、丁寧に対応することです。
丁寧な対応は、手間が多くて時間もかかるものですが、大切なのは「根本的な解決」です。
根本的な解決ができれば、再発は起こりません。
根本的な解決に手間や時間はかかっても、一度の仕事で済みます。
長期的に見ると、実は最短です。
根本的な解決ができてこそ、本当の意味で「解決できた」と言えるのです。