寂しがる人ほど、人形を持ちたがる傾向にあるのをご存じですか。
顔のついたキャラクターを部屋中に並べます。
「自分は1人ではない」という錯覚を作るためです。
1人きりは寂しくて耐えられないので、せめて顔の付いた人形を部屋に置いて、一緒に暮らしている感覚を得ようとします。
キャバクラで働いている女性には、ペットを飼っている人が多く存在しています。
私の友人でもキャバクラに勤めている人がいます。
やはり彼女も、ペットで犬を飼っています。
それも1匹ではなく、2匹です。
「なぜペットを飼っているの」と聞くと「寂しいから」と答えました。
案の定、彼女の部屋は散らかっていて、整理がされていないのです。
心に穴が開いている人ほど、その穴を埋めようとして、物をたくさん持ちたがります。
整理ができない人は、テクニックや方法に問題があるのではありません。
精神的に問題があるのです。
問題といっても病気のことを指しているのではなく「寂しい、悲しい、つまらない」という心の穴が開いているということです。
一般的にいう「愛情が不足している状態」です。
その心の穴である愛情不足を、ありったけの物で埋めようとし、そうして整理ができなくなってしまうのです。
整理しない、できない、という人のそもそもの問題は、心にあります。
あなたの周りで家族と仲の悪い人がいれば、その人の部屋をちょっと見てみましょう。
きっと物がたくさん置かれて、部屋が散らかっていることでしょう。
愛情の根底である家族との仲が悪ければ当然愛情が不足し、その人は愛情を埋めるために、しかるべき行動に出るはずだからです。
部屋が整理されていないと、一般的には「だらしない」と思われています。
たしかに面倒が嫌いで、だらしないのでしょう。
なぜ、だらしない性格になってしまったのかというと、根底に「愛情の不足」が原因になっているからです。
物に対して感謝や愛情がある人は、その人が愛情を受けてきているからです。
家族に愛され、愛情を知っている人は、その人も愛情を持って人や物に接していこうとします。
物に対して愛情があれば、当然丁寧に扱うし、きちんと整えていこうと思います。
しかし、自分に愛情が不足し、愛情に触れる機会が少なかった人は、また人への愛情も薄く物に対しても煩雑に扱います。
それが結果として「面倒」「だらしない」という人の性格として、外に表れてくるのです。