何かを手放すことは、穴があくことです。
つまりスペースができ、余裕ができ、新しく何かを受け入れる準備ができるということです。
ぎゅうぎゅう詰めに詰まった本棚に、新しい本を入れようとしてもなかなか入りません。
スペースがなく、たとえ入ったとしても余計に窮屈になります。
それだけでなく、取り出すときも一苦労です。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた分、取り出すときにもパワーが必要です。
余裕がないのは、入れるときも取り出すときも大変になるのです。
気持ちの余裕がないときには、話す内容も覚えも悪くなるのは、余裕がないためなのです。
無理やり押し込むことが整理整頓ではありません。
手放して捨ててしまうことが整理整頓の第一歩です。
本棚も、いっぱいになったから新しい本棚を買うという解決策に頼るのではありません。
今置いてある本の中で、いらなくなった本を思い切って処分してしまうことが必要なのです。
新しい本棚を買ったところで、いつかまたぎゅうぎゅう詰めになってしまうことが目に見えています。
こうした人の解決策は、増やすことではなく減らすことに本当の解決策があるのです。
捨ててしまえば、穴が開きますが、受け入れることができるということなのです。
受け入れる前には、十分な余裕がなければならないし、その余裕のためには思い切って捨ててしまうことが必要なのです。