整理整頓をしようとするとき、つい値段のことを考えます。
高価な物は捨てづらく、また安いものは捨てやすいものです。
高いお金を出して買ったけれども実際は全然使わないものもあれば、安かったけれどもよく使うというものもあります。
いえ、そうしたことのほうが日常茶飯事です。
基本に戻りますが、部屋に残しておくものというのは「使う物」に限ります。
ただそこに「値段が高い、安い」という基準を設けてしまうと、整理整頓が突然しづらくなってしまうのです。
お金が中心の資本主義の中で生きる人間は、何事も値段で価値を計ろうとしてしまいます。
値段の高いものには「お!」と驚きますが、安物には「ああ、そう」と白けてしまいます。
これが人間の悪いところです。
「高いものはよいもの」「安いものは悪いもの」という基準を作ってしまい、その考えが整理整頓を難しくさせてしまうのです。
「高いか安いか」で整理整頓をしてはいけません。
実際には「好きか嫌いか」を基準に決めることが最も大切なポイントなのです。
「お気に入り」という言葉があります。
日常でよく使うものは「高価なボールペン、高価な服」ではなく「お気に入りのボールペン、お気に入りの服、」です。
高価だからよく使うものでもなく、愛着があるわけでもなく、日常よく使い愛着があるのは「お気に入り」のものなのです。
「お気に入り」という言葉がついているものは、つまり「好き」だということです。
整理整頓をするうえで大切なことは、自分のお気に入りに従い「好き、嫌い」で「残すか、捨てるか」を判断することです。
決して「高い、安い」で決めることではないのです。