貧乏な人の部屋のほうが、整理整頓がされていません。
貧乏ですからお金がなく、物が少ないはずだから部屋もきれいだと思われがちですが、実際は逆です。
貧乏でお金に対して執着が強い人ほど、お金に対するコンプレックスが強く、部屋を物で埋めることで穴を埋めようとします。
裕福な生活がしたい心の穴を埋めるために、自分の貧乏さを否定するかのように物をたくさん置くようになります。
もちろん貧乏でも整理整頓がきちんとできる人もいます。
貧乏でも家族からの愛情がきちんと注がれ、感謝や愛情を知っている人は、部屋がきれいです。
しかし、貧乏で、親からの愛情が不足している人は「隠そう」「幸せそうに見せよう」と裏返しの行動に出るのです。
弱い犬ほど、強そうに吠える。
かっこよくない人ほど、かっこつける。
顔にコンプレックスのある女性ほど、化粧に力を入れる。
貧乏にコンプレックスを抱いている人ほど、貧乏だとばれないように部屋にたくさんの物を置いて、裕福さをアピールしようとする。
すべては裏返しの表現なのです。
あなたが目にしている出来事をすべて裏返してみれば、本当のことが見えてきます。
今回は整理整頓というテーマではありますが、よく考えてみましょう。
部屋をどんなにきれいに整理したところで、住む人が変わらないかぎり、また部屋は元のように散らかっていくのです。
多くの本には整理整頓のポイントや方法といった表面的なことしか書かれていません。
整理整頓のために必要なのは、住む人の心から、改善する必要があります。
表面を一時的に取り繕ったところで、本人に物に対する感謝や愛情がないと、また元どおりの散らかった部屋になるのです。