整理整頓を、ただ物をきれいに整え並べることだと思っていませんか。
たしかに整理整頓は、物をきれいに整え並べることです。
しかし、実は単純な話ではないのです。
整理整頓をするのは誰でしょうか。
もちろん自分です。
では、自分の手足を動かしているのは何でしょうか。
それは筋肉です。
では、筋肉を動かしているのは、誰でしょうか。
それはあなたの脳からの命令です。
では、脳は、何によって指令を出しているのでしょうか。
それは「感謝をする」という気持ちによって、命令が発せられているのです。
では「感謝をする」という命令はなぜ湧き上がってくるのでしょうか。
それは自分がこの世に生かされていることに気づくことで、周りの環境に対して感謝が出てくるのです。
「感謝の心 → 脳からの命令 → 筋肉が動く → 手足が動く → 部屋が整理されていく」
「整理整頓する」という結果があっても、その元をたどれば、人の気持ちが根底になっています。
「感謝をしよう」という気持ちが、脳から筋肉を動かし、手足が物を持ち上げ整理され、部屋がきれいになるのです。
整理整頓は、物を並べるためのテクニックだけの話ではありません。
その根底は、人の心がテーマになっているのです。
整理整頓というテーマでありながら、人の心についても同時に説明をするために、私は今回どう表現をすればいいのか悩みました。
荒れ狂う少年に部屋を「掃除しろ」と言っても、難しい話です。
そもそも心が荒れているため、部屋に対する感謝の気持ちなんてなく、部屋が片付けられないのは当然のことです。
いくら先生や親が説教をしたところで簡単にできることではありません。
しかし、その一方で心がきれいな人は、初めから部屋がきれいです。
心がきれいなので感謝の気持ちがあり、誰に言われなくても自分から部屋をきれいにしようとします。
それが当たり前だと思っており、そういう人が掃除のテクニックにたけているわけでもありません。
心がきれいでなければ、整理整頓はできません。
部屋をきれいに整理整頓することは、心をきれいにすることなのです。
心をきれいにしないと、いつまで経っても部屋はきれいになりません。
住んでいる人に「物に対する感謝の気持ち」がなければ、また散らかった部屋に戻ってしまいます。
整理整頓を根底から改善しようというなら、すなわちまずあなたの心をきれいにすることから始めなければいけません。
だからそう単純な話ではなく、奥の深いテーマになります。
本屋に並んでいる整理整頓に関する本は、片付けのテクニックしか書かれていません。
テクニックは単なる道具です。
素晴らしいテクニックがあっても、部屋の掃除をしようとする人の心がなければ、いつまで経っても部屋の整理はなされないのです。
今回は整理整頓の話がテーマですが、同時に心の整理整頓もあわせてテーマになっています。
「部屋の整理整頓=心の整理整頓」だからです。
精神的な部分にまで深く突っ込みますが、そもそも部屋の整理を根底から改善するには心から改善しないといけないものなのです。