ときどき時給の低い仕事をばかにしている人がいます。
「あの仕事は時給が低いよね」
「時給の低い仕事なんてやっていられない」
「コストパフォーマンスが悪いよ」
「時給の低い仕事はかっこ悪い」
「あの人は、時給が低い仕事をしている」
時給の低い仕事をばかにします。
言葉で言うことはなくても、心の中で思うことがあるかもしれません。
こうした点に心当たりがあれば、要チェックです。
時給の低い仕事をばかにしてはいけません。
誤った考え方です。
携わっている人に大変失礼なことです。
一般的に時給の低い仕事は「誰でもできる」という特徴があります。
求められるスキルが低いため、誰でもできます。
人を選ばないから、結果として時給が低くなっています。
法律で定められている最低賃金に近い時給も珍しくありません。
だからといって、ばかにしたり見下したりするのは違うのです。
誰でもできる仕事であっても、社会の役に立っているのは事実です。
時給の低い仕事とはいえ、誰かがやらなければいけない仕事でもあります。
誰かがやらなければ社会がうまく回らなくなります。
時給の低い仕事の中には「きつい」「危険」「汚い」の要素があるものも少なくありません。
時給が低い割に条件が悪く、肉体的・精神的に大変です。
その大変な仕事をしている人たちがいるおかげで社会が成り立っています。
時給の低い仕事をばかにしていい要素は1つもないのです。
仕事の価値は、時給で決まるわけではありません。
それが社会の役に立っていることであるかぎり、どんな仕事もリスペクトに値します。
時給が低い仕事に価値がないというなら、ボランティアはすべて価値がないことになります。
もちろんボランティアは社会的に価値のある仕事です。
仕事の価値を時給で決めないことです。
誤った考え方であり、大きな勘違いです。
時給の低い仕事をしている人をばかにしてはいけません。
むしろ感謝することです。
「低い時給にもかかわらず、頑張ってくださってありがとうございます」
なぜ時給の低い仕事に就いているのか。
その人なりに事情はあるのでしょう。
「家庭の事情のため」「身体的な事情のため」といった事情もあるのかもしれません。
いかなる理由であろうと、誠実に取り組んで社会の役に立っているのはたしかです。
そのことに感謝して、リスペクトすることです。
職業に貴賎はありません。
時給の低い仕事であっても、リスペクトは必要なのです。