勉強で物事を覚えるときは、意識したほうがスムーズです。
教科書を読むとき、ぼうっと活字を眺めるだけではなかなか自然に覚えられません。
やはり吸収を意識したほうが、頭に入りやすくなって覚えやすくなります。
吸収する意識は、記憶力を高める魔法の薬です。
記憶力が高まって、内容が頭にすっと入ってきます。
受験生であれば、心の中で「きちんと覚えよう」「しっかり吸収しよう」と念じながら目で活字を追っているでしょう。
さて、本題はここからです。
意識すると吸収力が高まるのは「勉強」に限った話ではありません。
「体験」においても、意識すると吸収力が高まります。
遊び、旅行、映画鑑賞。
「ただ体験すればいい」という考えはやめることです。
ぼんやりしながらする体験は、受け身になります。
受け身では、体験できても吸収が弱くなります。
すぐ忘れたり、記憶が曖昧になったりします。
大切なのは「吸収する意識」です。
「吸収する」と意識しながら取り組むことが大切です。
遊ぶときも、ぼうっとしながら楽しむのではありません。
吸収を意識しながら遊んだほうが、心の底からしっかり遊べます。
遊びが勉強のようになり、意義を感じられるようになります。
物事の刺激がストレートに頭に入ってきて、記憶に残りやすくなります。
旅行においても、吸収を意識しながら飛び込んでいきましょう。
吸収を意識すれば、すべて克明に感じられるようになり、頭に残って身につきます。
観光地の光景が目に焼き付きます。
変わった味の料理も、おいしく感じられるようになるでしょう。
慣れない言葉も文化も雰囲気も、不思議と面白く感じ、忘れられません。
刺激のシャワーを、全身で受け止めることが大切です。
見るもの・聞くもの・触れるもののすべてに感動でき、しっかり吸収できます。
旅行のすべての体験が学びとなり、楽しさがアップします。
旅行の思い出も、頭だけでなく、心にもしっかり残ります。
映画館での映画鑑賞も同じです。
映画館には、巨大なスクリーン、本格的な音響設備、荘厳な雰囲気があります。
リアリティーが十分にあるため、体験の一種と言っていいでしょう。
ぼんやりスクリーンを眺めるのではありません。
「吸収する」と意識しながら鑑賞しましょう。
集中力が高まって、ストーリー構成、セリフの一言一言、役者の一挙手一投足をしっかり吸収できるようになります。
体験も勉強の1つです。
勉強で「吸収する」と意識するなら、体験でも「吸収する」と意識するのが自然でしょう。
体験においても「吸収する」と意識したほうが、五感が研ぎ澄まされ、吸収力が高まります。
見るもの・聞くもの・触れるもののすべてが、血となり肉となります。
体験による価値と学びを、いっそう引き出せるようになるのです。