想像力を鍛えるトレーニングは身近なところに存在します。
それは、会話です。
普通に人と会話を楽しむことも、想像力を鍛えるトレーニングになります。
会話は、声を中心にコミュニケーションを行います。
もちろん相手の態度や表情も手がかりにしますが、会話は、言葉による意思疎通が中心になるでしょう。
話したり聞いたりするとき、私たちは知らず知らずのうちに、その様子をイメージしています。
会話をするとき、同時に想像力を働かせることにつながっているのです。
ただ会話をすればいいわけではありません。
大切なのは「会話をする」ではなく「会話を楽しむ」です。
楽しもうとするとき、脳の中でポジティブな感情が生まれます。
ポジティブな感情で会話をしたほうが、想像力も働きやすくなるため、トレーニング効果が倍増します。
共感や同情も、積極的にできるようになります。
会話を楽しむ気持ちになれば、自然と笑顔の数も増えて、会話も豊かになります。
無理に会話をしても仕方ありません。
受け身で消極的に会話をするのではなく、積極的に会話を楽しむようにしてください。
基本的に会話内容は何でも自由ですが、特に想像力を働かせるのに効果的なのが「体験談」です。
体験談は、話すときも聞くときも、想像力をたっぷり働かせることになります。
体験談を話すときは、頭の中でイメージを思い浮かべながら、言語化します。
体験談を聞くときは、相手の話からイメージを膨らませて、映像化します。
たとえば「昨日、食卓で家族会議を開いた」という話を聞けば、その様子を頭の中で想像するでしょう。
食卓を中心に家族が話し合っている様子を想像すると、話の理解もスムーズになり、気づきや発見も得られやすくなります。
体験談を中心に会話を楽しめば、一段と想像力を鍛える機会が増えるようになります。
会話が豊かな人は、想像力も豊かな人なのです。
毎日、会話を楽しんでいますか。
1日1回は、誰かとたっぷり会話を楽しみましょう。
挨拶程度の簡単な会話もいいですが、できるだけまとまった会話のほうが効果的です。
「おはようございます」というシンプルな挨拶から始めれば、スムーズに会話を始められるでしょう。
想像力を鍛えるトレーニングになるだけでなく、友人との関係を深めることにもつながります。
会話が苦手な人も、少しでも言葉を交わす機会を作っていきましょう。
言葉を交わした数だけ、想像力が鍛えられていくのです。