簡単に聞き手の興味を引ける方法があります。
発表者の体験談を混ぜる方法です。
体験談も、できれば「不幸」にちなんだ内容がおすすめです。
苦労・悩み・失敗などです。
新商品の提案をする発表者というくらいですから、開発や提案の段階で何か苦々しい思い出話の1つはあるはずです。
そのネタを思い出し、本番の発表内容に織り交ぜましょう。
「今回、コンパクトな商品をご提案します」というだけでなく、もう一言、加えます。
「今回の提案は、私が持っている商品が重く、カバンから落として壊してしまった失敗が始まりです」と告白します。
他人の不幸は、蜜の味です。
他人の不幸は、なぜか聞いてしまいます。
まったく赤の他人の不幸話をするのは失礼ですが、自分の体験した話ならいいのです。
「私も実際に使ってみましたが、やはり大きくて重いため、会社に遅刻してしまったこともあります」
失敗談が軽いジョークにもなり、場の雰囲気を和らげる効果にもなります。
新商品の開発にストーリーを混ぜましょう。
人間はストーリーに弱い生き物です。
とりわけ不幸から始まり、成功へとつながるストーリーには心を動かされます。
聞き手の眠気は吹き飛び、興味を持って発表を聞いてもらいやすくなるのです。