過度に緊張すると、体から不思議な反応が現れます。
普通の緊張くらいではあまり変わりませんが、過度の緊張状態になると、体の何かが壊れたかのような反応になります。
ところがこれらの異常現象も、本番が終わると、すぐ元どおりになります。
嵐が過ぎ去った直後のような静けさです。
「さっきの大騒ぎと混乱は何だったのだろうか」と思うほどです。
緊張とは、接近する困難に対して、体が臨戦状態に整う反応です。
しかし、客観的に過度の緊張状態を観察すると、不思議で面白い状態です。
人間には偉大な力が備わっていることをあらためて実感できます。
他人が過度に緊張したとき、その様子を見ることはできますが、実際に体験はできません。
実際に体験するには、自分が過度に緊張するしかない。
過度に緊張したときは「人体の偉大な力を体験する機会」と考えてみませんか。
本人にとって苦しいですが、きちんと意味がある反応です。
「過度に緊張する機会」としても貴重ですが「人体の偉大な力を体験する機会」としても貴重です。
普段は目立たない人体の生命活動を実感できる機会でもあるのです。