癖を直す有効手段の1つ。
それは「癖の置き換え」です。
癖を直すとき「何もしないこと」を心がけることになります。
しかし、何もしないとはいえ、なかなか難しいもの。
「じっとするくらいなら、何かをしたい」という人も多いでしょう。
ストレスが影響しているものは、吐き出したい衝動が抑えきれず、苦労することがあるはずです。
そんなときこそ「癖の置き換え」が有効です。
別の癖に置き換えることで、癖を直していけます。
置き換える癖は、悪影響のないことが条件です。
なるべく「自然に見える癖に置き換える」というポイントが重要です。
悪い癖から悪い癖に置き換えては意味がありません。
なるべく自然に見える癖に置き換えましょう。
湧き上がる衝動を別の方向に向けることで、パワーやストレスをうまく吐き出せます。
難しく思えますが、実際はとても簡単です。
たとえば、貧乏ゆすりの癖があるとします。
貧乏ゆすりをしたくて足元がむずむずしたとしたら「足の裏を地面につける」という癖に置き換えます。
足の裏で地面を押すようなイメージで、ぐっと力を入れればいい。
足の裏を地面につけるなら、不自然な様子は一切ありません。
ペン回しの癖があるとします。
ペンを回しそうになったら「ペンを握る」という癖に置き換えます。
ペンを握る動作なら、自分の印象を下げることも迷惑をかけることもありません。
指をぽきぽき鳴らす癖があるとします。
指を鳴らしたくなったら「手を握ったり広げたりする」という癖に置き換えるといいでしょう。
ちょっとした手の体操になります。
周りから見ても「手の体操をしているのかな」と思われるくらいでしょう。
迷惑になったり不快感を与えたりすることもありません。
鼻をほじる癖があるとします。
鼻をほじりたくなったら「ティッシュで鼻をかむ」という癖に置き換えてはいかがでしょうか。
礼儀正しくて、マナーを守っている様子に見えます。
最も理想的なのは「悪い癖を良い癖に置き換える」というものです。
たとえば、舌打ちをする癖があるとします。
舌打ちをしそうになったら「口角に力を入れる」という癖に置き換えてみてはいかがでしょうか。
口角に力を入れると、にっこりほほ笑む表情になります。
むっとしそうな場面で、にっこりほほ笑むことができ、余裕と貫禄を見せることができるでしょう。
これらは一例です。
あなたなら、どんな癖に置き換えますか。
どんな癖に置き換えるかは、あなたの好みに応じて考えてみてください。
なりたい自分をイメージしながら、置き換える癖を考えるといいでしょう。
少し知恵と工夫が必要ですが、ぜひ頭をひねって考えてみてください。
置き換える癖を考えるのも、面白くて楽しい作業になるはずです。