なぜ癖は発生するのでしょうか。
なぜ癖を繰り返してしまうのでしょうか。
癖は、同じ動作を繰り返すことで体に定着したものですが、問題は「なぜ同じ動作を繰り返すか」です。
意味もなく、同じ動作を繰り返すことはありません。
普通は同じ動作を繰り返していれば、単調で飽きてくるはずです。
癖を直すなら、癖が発生する原因を知ることは大切です。
癖を直すためだけでなく、今後新しい癖を防ぐためにも、原因を整理しておきましょう。
癖が発生する主な原因は、次の3つが代表的です。
「ストレス」「快感」「模倣」です。
癖になる原因の1つがストレスです。
私たちの社会は、ストレス社会です。
仕事・勉強・人間関係など、至る所にストレスがあります。
ストレスを感じることなく生きていくのは、もはや不可能と言っても過言ではないでしょう。
ストレスを感じたりためたりしていると、癖という形で発散させることがあります。
ストレスを感じると、不安を感じたりいらいらしたりなど、心が不安定になります。
ストレスを感じていると、吐き出したい衝動に駆られ、体がうずうずしてきます。
その結果、ストレスを発散させたい気持ちが「癖」という形で現れます。
たとえば、貧乏ゆすりです。
小刻みに足を動かすと気分が落ち着くのは、貧乏ゆすりがストレス発散になっている証拠です。
癖を繰り返すことが、一種のストレス発散の行動になっています。
特定の行為をしたとき快感が得られると、再び快感を得るため繰り返しがちです。
ある行為をすることで、小さな達成感や満足感を得ることがあります。
快感を求めて繰り返しているうちに動きが体に定着して、無意識の癖になることがあります。
たとえば、ペン回しの癖です。
くるっとペンを回せた瞬間、技が決まったように感じ、小さな快感が得られます。
快感を得ることがやめられなくなり、いつの間にかペン回しが癖になってしまいます。
ペン回しに必死になっていると、肝心の勉強に集中できなくなるため、早めに直しておくほうがいいでしょう。
関節をならす癖も、快感が原因です。
指を強く曲げたとき、ぽきっと音が響くと、独特の気持ちよさがあります。
「関節の凝りをほぐした」「異物を取り除いた」といった錯覚を覚える人もいるでしょう。
独特の気持ちよさが快感になっていて、繰り返しているうちに癖になっています。
尊敬する人、憧れのアイドル、大好きな漫画やアニメのキャラクター。
憧れの対象には、何らかの特徴的なしぐさがあるもの。
また、憧れの気持ちが大きくなるにつれて、特徴的なしぐさもかっこよく見えやすくなります。
「自分もこうなりたい」と思って真似しているうちに、いつの間にか癖になっていることがあります。
もちろんポジティブな癖であればいいのですが、ネガティブな癖であれば、注意したほうがいいでしょう。
たとえば、アニメで登場する有名悪役に「人がゴミのようだ」とセリフがあります。
最初は面白半分で真似をしていても、繰り返し言っているうちに、自分の口癖になってしまうことがあります。
また、憧れのアイドルに片方の口角を上げた笑い方があってかっこよく感じると、自分も真似をしたくなります。
真似を繰り返しているうちに、片方の口角を上げた笑い方が定着してしまっていることがあります。
あなたの癖は何が原因でしょうか。
1つの原因ではなく、同時に複数の原因が重なっていることもあります。
癖の発生は、意外と単純なことが原因だと気づくでしょう。
自分の癖が始まった原因を知ることで、癖が直しやすくなるでしょう。