慌てた行動をしていませんか。
スピード重視で生活していませんか。
たしかに行動は、遅いより早いほうがいいのは間違いありません。
普段から早口・早食い・早歩きを心がけている人も多いでしょう。
さっさと重い腰を上げて取り組んだほうが、仕事が終わるのも早くなる。
家事も仕事も勉強も、スピードを意識して行動したほうが早く片付くでしょう。
できるだけスピードを持って行動したほうが、仕事が片付くのも早くなります。
のろのろ仕事をするより、てきぱき仕事をするほうが評価されます。
現代社会は、スピード社会でもあります。
「速い」というだけで評価される時代です。
「スピード重視」「スピードが正義」と考える人も多いでしょう。
特にせっかちな人は、早い行動が当たり前になっているでしょう。
スピードが速いに越したことはないと思えますが、癖を直すときには注意が必要です。
素早く動いていると、不注意も増える傾向があります。
癖を直すためには、一つ一つの行動に意識を向ける必要があります。
焦って行動していると、不注意が起きやすくなります。
心拍数も上がって、興奮状態になる。
興奮状態になると、心に余裕がなくなる。
心に余裕がなくなると、いらいらしやすくなる。
いらいらすると、ますます不注意が増え、癖を直すのに苦労します。
焦っていると、なかなか癖が直らないのです。
そこで心がけたいのが「ゆっくり動く」ということです。
ゆっくり動くとはいえ「もたもたした動作」ではありません。
あくまで「落ち着いた動作」です。
全体的にゆっくりした動作を心がけましょう。
体全身で「ゆっくり」を体現してください。
話すスピード、歩くスピード、しぐさのスピード。
いらいらしているときも、心を落ち着かせ、ゆっくりした動きを心がけたい。
時間がなくて余裕がないときは難しいかもしれませんが、できるだけ心がけてください。
ゆっくり動いていると注意力が高まって、一つ一つの行動に意識を向けることができるようになります。
冷静に落ち着くこともできる。
無意識の癖が出そうになったとき、気づきやすくなります。
「おっと、いけない。癖が出そうになった」と、ぎりぎり手前で抑止できます。
結果として、癖を直しやすくなるのです。
なによりゆっくり動いていると、上品で優雅に見えます。
落ち着いた大人らしい雰囲気が漂い始めます。
ぜひ今日から試してみましょう。
ゆっくり動いていると、きちんと癖が直るのです。