できる人の共通点は、先手を打つことです。
先手を打つことで、有利な立場に立てます。
これは、どの世界でも共通して言えます。
昔、平氏と源氏の合戦の時代に、源義経という人がいました。
いろいろな戦で天才的な戦術によって相手に打ち勝っていました。
彼の戦術で気づいたことがあります。
必ず先手を取っているということです。
びっくりさせられるのではなく、びっくりさせるのです。
相手の心が平常でないことは、冷静な判断がしにくいということです。
ビジネスの世界でも、先手を取るということは有利な立場に立つということです。
たとえ、電話1本でも、待つのではなく、かけることが大切です。
相手の言い訳、言い分、考え方に対して、準備ができていることは、話をできるだけうまく進めるために大切なことです。
待ち合わせ1つにも影響します。
私の高校時代の友人で、先手の達人がいました。
待ち合わせ場所へ、約束の時間に行くと、相手はすでに来ています。
これだけで、精神的に気後れしてしまいます。
相手のほうが、発言権や決定権が強くなってしまうのです。
そこで今度は、15分前に行きました。
それでも、相手は先に来ていました。
30分前に行っても先に来ています。
驚いて「いつも何分前に来ているの」と聞くと「1時間前」と言うのです。
ここまで来ると時間に正確を通り越して、とにかく先手ということになります。
彼は先に来ることで、相手に対して有利になることを知っているのでした。
私は思わず「これは手ごわい」と思いました。
先手を打つことは、できる人になるための条件なのです。