リーダーシップのある人は、部下を言葉より行動で口説く人です。
言葉であれこれと言うのではなく、行動で手本を見せたほうが本人のためになるからです。
できる人には、カリスマがあるということです。
私の父は、よく挨拶をします。
家族はもちろん、近所の人にも、初対面の知らない人にも挨拶をします。
家族旅行で行った水族館の中では、案内の人と盛り上がっているくらいです。
楽しそうに生き生き行動していると、真似したくなるものです。
そんな父の行動が、私にも遺伝されています。
父があれこれと言うより、実際に行動して見せてくれたほうがよくわかります。
「百聞は一見にしかず」です。
できる人は、周りの人もできる人にしてしまうカリスマ性を持っています。
できる人は教えているわけでなく、ただ普通にやっているだけです。
そのできる人という手本が、部下には大切です。
素晴らしい手本があると、周りもつられてできる人になります。
できる人の真似をすればいいだけだからです。
できる手本を毎日眺めていると、その人のライフスタイルが人を活性化させる働きがあり、無意識のうちに学んでしまうのです。
私は今、幸せです。
私は本の中でノウハウを語りながら、自分のライフスタイルも描くようにしています。
私のノウハウが誰かの役に立てばいいなと思います。
本の中では、できるだけ自分の体験談を混ぜて語るようにしています。
あれこれと抽象的な話で責任逃れしながら話をするのではなく、自分の体験を混ぜて話をするほうが、より具体性があるからです。
また具体例は、真似しやすいという効用もあります。
会社では「礼儀よく電話に対応しなさい」と、指示する上司がいます。
それはとても抽象的です。
そんなことはわかっているのです。
誰でも印象よく電話に対応したいのは当然のことです。
部下が求めているのは「具体的な例」です。
上司は「電話に出たら『お電話ありがとうございます。○○株式会社です』と言いなさい」と具体的に教えるのです。
さらに具体的な手本は、上司が言葉で忠告するより、自らが「具体的な生の手本」を見せることです。
上司が実際に電話に出て、礼儀正しい手本を部下の目の前で見せるのです。
これができる人です。
できる人は、言葉より行動で「できる」を表現する人なのです。