「自分は正しい」という思い込みをしていませんか。
猛烈に勉強をして博識になれば、自分の知識や教養に自信がつくでしょう。
たしかに知識は多いに越したことはありません。
多くの知識があればあるほど、世の中のことがわかるようになります。
知識が増えるにつれて、物事を判断するときの手がかりも増えるので、より正しく選択できるようになるでしょう。
生活に役立つ知識が増えれば、生産性を上げる工夫ができるようになり、スマートな生き方を実現しやすくなるでしょう。
博識であることは素晴らしいこと。
情報力は、武器になります。
勉強は、一生続けたい習慣です。
時代は常に変化していますから、時代に取り残されないよう、ずっと勉強が必要です。
しかし、どんなに博識になったとしても「自分は正しい」という思い込みはよくありません。
「自分は正しい」と思い始めたら、失敗の始まりです。
「自分は正しい」と思い込んだ瞬間から、外部の情報を遮断するようになります。
気の入らない情報に触れると「間違っている」と否定して、受け入れを拒否するでしょう。
自分が間違っていたとしても、自分が正しいと思い込んでいるかぎり、気づけなくなります。
また自分の知識に自信がつくにつれて、横柄で傲慢な態度も目立ってきます。
相手の意見に誤りがあれば「あなたは間違っている」と攻撃したり「そんなことも知らないの」と見下したりするでしょう。
人との摩擦が生じやすくなって、人間関係から孤立しやすくなります。
自分が正しいと思い込むことで、先入観・偏見・固定観念を改善が難しくなる。
自分の思い込みによって、いつか取り返しのつかない大失敗を犯してしまうのです。
大切なのは「自分は間違っているかもしれない」という謙虚な姿勢です。
どんなに勉強して博識になっても「自分は間違っているかもしれない」という意識だけは持ち続けたい。
間違っているかもしれないと思えば、相手の話を聞けます。
抵抗や違和感のある情報でも、ひとまず吸収できるようになります。
吸収できるから、自分の間違いにも気づきやすくなります。
自分の知識に自信は持っても、相反する情報を受け入れる余地は残しておくことが大切です。
先入観・偏見・固定観念も、学び続ける姿勢があってこそ改善できます。
絶対正しいということはあり得ません。
「自分は正しい」と思い始めたら、失敗の始まりなのです。