先入観をなくすときに邪魔になるのが、反発心や嫌悪感です。
反発心を感じる考え方。
嫌悪感のある人。
反発心も嫌悪感も、感情的に強い抵抗を感じるため、勘違いや思い込みが発生しがちです。
生理的に受け付けないことは、視界に入るやいなや、反射的に拒否してしまいます。
良しあしを深く検討しないで「悪いに決まっている」「間違っているに決まっている」と思い込む傾向があります。
ネガティブな感情があると「学んでみよう」「経験してみよう」という気持ちすら湧きません。
そのため誤った先入観があっても、それに気づく機会が限られるのです。
しかし、反発心や嫌悪感のあることを避けていると、誤った先入観があっても、ずっと気づけません。
同じ思考パターン・同じ行動パターンのまま、先入観をなくしていくのは難しい。
新しい知識や価値観を学ばないかぎり、知識・見識・世界観も制限されたままになります。
そこで心がけたいのは「寛大に受け入れる姿勢」です。
反発心や嫌悪感があることでも、できるだけ心を大きくして受け入れてみてください。
不快で嫌な気持ちになるかもしれませんが、これも先入観をなくす一環です。
「単に誤解しているだけではないだろうか」
「間違っているのは、自分のほうではないか」
心を真っ白にしたつもりになると、反発心や嫌悪感のあることでも受け入れやすくなります。
自分を成長させるつもりで体当たりすれば、やる気も出やすくなるでしょう。
新しい自分に出会うつもりで挑戦すれば、勇気も湧きやすくなるでしょう。
きちんと接して理解してみると、自分の誤った認識に気づきやすくなります。
誤った先入観を訂正する機会に恵まれます。
反発心や嫌悪感のあることこそ、学びの対象なのです。