「やってみたい仕事はありますか」
「希望の配属先はありますか」
採用するにあたり、応募者に希望があれば、参考にしたいと考えます。
参考とはいえ、答え方によっては選考に影響することがあるため、慎重な答え方が必要です。
まず避けるべき回答は、やりたくない仕事の主張です。
面接官が質問しているのは、あくまで希望の業務です。
「営業だけはしたくない」など、やりたくない業務を答えるのは不適切です。
仕事のえり好みが激しいと、採用しづらくなるため、選考に影響する場合があります。
また、あくまで「希望」という点に注意です。
雇われる側ですから、最初からずうずうしく希望を強く主張するのは好ましくありません。
「この仕事しかしたくない」という断定する言い方は、選考を難しくさせます。
希望があれば伝えてもいいのですが、控えめな言い方を心がけます。
「与えられた業務は何でも対応するが、希望としては○○に挑戦してみたい」
すべての業務に対して前向きな姿勢を見せつつ、控えめに希望を述べるのがいいでしょう。
「○○の業務なら、自分の強みを生かしやすい」など、合理的な根拠を伝えると、希望が通りやすくなる場合があります。
希望がない場合は「与えられた仕事は、何でも全力で対応します」など、やる気が伝わる言い方を心がけます。
ただし、事情がある場合は別です。
重大な事情があって仕事が制限される場合は、面接の段階できちんと伝えるのが賢明です。
ずうずうしい気もしますが、入社してから伝えると、後からトラブルに発展する場合があります。
家庭や病気の事情など、仕方ない事情があって仕事が制限される可能性があるなら、早めに伝えておきましょう。
面接の段階で伝えたほうが、企業側も調整しやすくなります。
伝えるときは、タイミングも大切です。
面接冒頭ではなく、最後がいいでしょう。
面接の終わりに「最後に何か質問などありますか」という話が持ち出されます。
そのタイミングで伝えると、スムーズです。