面接では、自分の正直な気持ちを伝えることが大切です。
自分を正しく理解してもらうためには、思ったことや感じていることを、正直に表現することが大切です。
さて、こんな話を聞くと「自分が思ったことなら、何でも自由に発言すればいい」と解釈する人がいます。
それは少し違うのです。
自分が思ったことを何でも自由に発言すると、どうなるでしょうか。
失礼な態度や発言をしてしまい、相手を不快にさせるでしょう。
話す内容ばかりに気を取られ、空気を読むこともおろそかになるでしょう。
結果として、自分勝手で一方的なコミュニケーションになるのです。
これではいくら自由で正直な発言とはいえ、人間関係にひびが入ります。
面接官をおだてる必要はありませんが、相手の気持ちや場の雰囲気を完全に無視するのもよくありません。
結局のところ、面接もコミュニケーションです。
私たちが普段会話するとき、相手の気持ちや場の雰囲気を考えながら会話をしますが、それと同じ。
面接でも、面接官の気持ちや場の雰囲気を考えながら会話をするものです。
コミュニケーション能力は、一朝一夕で身につくものではありません。
相手の気持ちや場の雰囲気を考えながら会話をするのは、普段の会話の積み重ねです。
つまり、普段の会話が、面接の練習の一部にもなっているわけです。
自由で正直な発言は、あくまで面接官や雰囲気を考えたうえで心がけましょう。
面接官の気持ちや場の雰囲気を考えるからこそ、より適切な態度や発言ができるようになるのです。