面識と緊張には、関係があります。
完全に初対面の場合は、誰でも緊張するものです。
相手がどんな人かわからないため、どう接していいのかわかりません。
相手に慣れていないため、緊張して、接し方も堅苦しくなります。
しかし、一度でも面識があると、心持ちはずいぶん変わります。
すでにお互いが顔を知っているので、慣れがあります。
一度会ったことがあるだけで「初めまして」が「お久しぶりです」に変わります。
緊張が和らぎ、話しやすくなったり親しみを感じやすくなったりするのです。
このことは、面接官にとっても同じです。
「おや。あのときの○○さんですね」
「先日、問い合わせをくださった○○さんですね」
完全な初対面と、一度面識がある状態では、感じ方が異なります。
面接官にとっても面識のある応募者には、緊張が和らぎ、どことなく話しやすくなったり親しみを感じやすくなったりするもの。
心理的な距離が近く、応募者の発言も、すっと頭に入りやすくなるのです。
その無意識の感情が、いつの間にか選考を有利にさせていることは、十分考えられます。
そこで1つ、立てておきたい対策があります。
面接前に、面識を増やす取り組みです。
自分で調べてもわからないことは、恥ずかしがらずに問い合わせてみましょう。
電話やメールで問い合わせるのは、不明点を解消させる意味だけでなく、面識を増やす意味もあります。
積極的に企業訪問や企業説明会に出席するのも、よい方法です。
面識がある状態で面接を受けると、気づかないうちに、面接が有利に働いているはずです。
ただし、好印象の伴う面識が条件です。
いくら面識を増やすとはいえ、悪い印象で面識を増やすと逆効果。
あくまで好印象の面識を増やす意味なら、取り組む価値があるでしょう。