短所は、裏返せば、長所になります。
「頑固」は「こだわりが強い」と言い換えられます。
「人の話を聞かない性格」は「自主性の強い性格」と言い換えられます。
「変わった性格」は「独自の高い性格」と言い換えられます。
自己PRを作成するときは、自分の短所を長所として言い換えて表現するのがポイントです。
この手法を使えば、誰でも何らかの長所が見つかるでしょう。
さて、この考え方で進めたとき、多くの人がぶつかる問題があります。
「消極的」という短所についてです。
「消極的」という短所を言い換えれば「控えめ」です。
消極的な人は「控えめ」と言い換えれば、柔和な響きに聞こえ、アピールに使えると考えるのではないでしょうか。
ここなのです。
残念ですが、控えめだけは例外です。
ビジネスにおいて、控えめが長所になるのは難しい。
もちろん秩序を保つ上で、控えめが必要とされる場面も、一部には存在します。
話をスムーズに進めるために、言いたいことがあっても我慢しなければいけない場面もあるでしょう。
だからとはいえ、それはあくまで特殊な状況です。
控えめを特徴として前面に出すのは、避けたほうがいいでしょう。
ビジネスにおけるほとんどの場面では、積極性が求められます。
報告も連絡も相談も、積極的に行うものです。
会議でも、積極的に発言する。
プレゼンも商談も交渉も、積極性が大事。
自己主張しなければ、言いたいことが伝わらず、仕事にならないでしょう。
仕事とは、自ら問題を発見し、積極的に行動して、解決するのが基本です。
すべての企業が求めている基本は、積極的な人物です。
消極的を言い換えたくても、控えめとして表現するのは避けたほうが得策です。