阿久悠さん(1937~2007年)という日本人の作詞家がいました。
阿久悠さんは、天才です。
1967年から本格的に作詞活動を始め「また逢う日まで」「北の宿から」など、多くのヒット曲を創出しました。
驚くべきは、作曲数です。
一生涯で作詞をした数は、なんと5,000曲以上とも言われます。
昭和のヒット曲の大半は、阿久悠さんが手がけたと言っても過言ではありません。
作詞のジャンルも、幅広く手がけていました。
演歌だけでなく、フォークソング、アニメソング、CMソングなどです。
量といい、ジャンルの幅といい、音楽界を総なめでした。
天才にふさわしく、膨大な量なのです。
しかしさらに驚くべきは、ヒット率です。
作詞をした5,000曲のうち、ヒットしたのは、実は100曲ほどです。
つまり、50回作詞をして、ようやく1回ヒットです。
ヒット率だけ見れば、とても低い確率です。
天才ですら50回に1回のヒットですから、一般人なら、もっと低いヒット率になるでしょう。
100回に1回、300回に1回かもしれません。
私たちは、簡単に諦めすぎではないでしょうか。
挑戦してうまくいかなくても、当然と考えることです。
人生では、諦めずに量をこなす力が大切です。
ヒットを出したければ、諦めず、膨大な挑戦を繰り返しましょう。
阿久悠さんの飽くなき努力を、見習いたいところです。