私は20歳のとき、日本で最も高い山である富士山に登ったことがあります。
3776メートルです。
ちょっとした縁があり、富士山に登ることになりました。
5合目まではバスで行き、そこからは歩いて登りました。
自分以外にも、大勢の登山客が富士山を訪れていました。
印象的だったのが、登山客の年齢層でした。
思ったより、お年寄りが多かったのです。
60代はもちろん、70代も大勢いました。
中には80代さえ、ちらほら見かけ、本当に驚きました。
しかも、頂上まで登り切っているのです。
さすがに驚きました。
年配者から話を聞くところによると「死ぬ前に一度は登っておきたかった」といいます。
人生でやり残していることを、達成しようとしている姿でした。
年配者とは思えないほど、元気に登っていました。
やり遂げようという思いは、若い人より強いです。
もしかしたら、命懸けで登っていたのかもしれません。
私はまだ20歳でしたが、完全に年配者の気迫に押されていました。
私は、ご来光より、そのお年寄りに手を合わせて拝みたくなりました。
余談ですが、富士山登頂に成功した最高年齢は、101歳だそうです。
人生でやり残したことを果たそうとするとき、人は底知れぬ力を発揮するのかもしれません。
あなたには、人生でやり残していることはありませんか。
登山だけではありません。
やってみたいと思うことがあれば、生きているうちがチャンスです。
家でじっと老後を過ごすより、やりたいことを積極的に挑戦するほうが、充実した人生を送れます。