若いうちに、何らかの事情で入院を経験することがあります。
ひどく体調を崩したり、事故によって大けがをしたりなどです。
実は私も、入院の経験があります。
19歳のころ、胃腸炎で倒れ、救急車で病院に運ばれたことがあります。
数日間ではありますが、病院のベッドで寝たきりの状態を経験しました。
そのときに気づいたのは「入院は、悪いことばかりではない」ということです。
もちろん入院をしないに超したことはありません。
学生時代の時間は、1分1秒が貴重です。
入院しているだけ勉強が遅れ、将来にも影響します。
しかし、何らかの事情で入院することになっても、あまり深く落ち込まないでほしいのです。
入院は、当たり前の感謝に気づける機会になるからです。
健康があることの大切さ、家族のありがたさ、友人がいることの大切さなどです。
今まで気づかなかった当たり前の大切さに気づき、感謝ができるようになります。
「体のどこにも痛みがない」というだけで、本当に嬉しくなります。
また、人生を見つめ直すきっかけにもなります。
10代は、勉強一色です。
若いうちは、あまり人生のことを考える機会はないものです。
しかし、入院すれば、人生について考えざるを得ない状況になります。
「自分はこれからどうなるのだろうか」「どういう生き方をすべきか」などです。
将来と人生について、より深く考える機会になります。
その結果、自分が本当にやりたいことに気づいたり、生き方が具体的になったりすることがあります。
不謹慎かもしれませんが、私は「若いうちに入院できてよかった」と思いました。
何を食べてもおいしいと感じる体質になったのも、入院経験がきっかけです。
私は、白米だけで、おいしく食べる自信があります。
入院中に落ち込んでも、回復が遅れるだけです。
もし入院することになっても、前向きに捉え、人生を変える転機にしましょう。