電話で会話を終えるときのことです。
「それでは失礼します」と言った瞬間、すぐ電話を切っていませんか。
自分はいいかもしれませんが、相手は不快な思いをしているかもしれません。
自分がすぐ電話を切ると「がちゃり」という電話を切る音が、相手の耳に入ります。
耳元で大きく鳴り響いた後、電話の切れた音だけが、むなしく響き渡ります。
この悲しい余韻は、言葉では言い表せません。
せっかく気持ちのいい会話ができても、電話の切り方が悪いと、いろいろな不安が思い浮かびます。
「相手は怒っていたのではないか」
「本当は早く切りたがっていたのではないか」
後味が悪いのです。
後味の悪さが、印象に変わります。
電話の切り方は、最後だからこそ、よく印象に残るのです。
気持ちよく電話を切るためには「失礼します」と言った後、一呼吸置きましょう。
目安としては、3秒から5秒ほどです。
一呼吸置いて電話を切れば、がちゃりという音が、耳元で聞こえることはありません。
もし、理想的な対応を目指すなら、相手が電話を切るまで待つことです。
自分が電話を切る音を聞かせないことで、相手に不快な印象を与えることがなくなります。
コールセンターでは常識の対応ですが、私たちの日常でも取り入れることができます。
手間に余裕があれば、ぜひ取り入れてみましょう。
電話を切る瞬間は、その人の印象を決めてしまう、大切な場面です。
できるだけ気持ちのいい切り方をして、会話を締めくくりましょう。