会って話をするときは、相槌として、首を上下にふります。
うなずきです。
一方、電話で話をするときは、どんなに首を上下に振っても、相手には見えません。
見えなければ、うなずきは無駄であるように思えます。
ここがポイントです。
動きが見えなくても、うなずきは、したほうがいいのです。
見えるかどうかの問題ではありません。
気持ちを伝えやすいかどうかです。
体を動かしながら声を出すと、言葉に気持ちを込めやすくなります。
気持ちのこもった声は、聞いてすぐわかります。
「なるほど」「そうか」という相槌のイントネーションが、豊かなのです。
うなずきだけでなく、表情を変えましょう。
楽しいときには、うなずきながら笑顔になります。
悲しいときには、うなずきながら眉をひそめます。
相槌に、もっともっと、気持ちを込めることができます。
気持ちのこもった相槌は、見えなくても、見えます。
相手の笑い声が聞こえると、笑っている相手の顔が思い浮かぶのと同じです。
感情豊かな声を通して、相手はあなたの様子が、自然と目に浮かぶのです。
「きちんと聞いてくれている」とわかれば、もっと話をしたくなります。
電話の会話が、盛り上がりやすくなるのです。