人と会っているとき、電話しなければいけない用件を、ふと思い出すことがあります。
「あっ、電話するのをすっかり忘れていた」という状況です。
後から電話しようと思いますが、そうもいきません。
大切な用件で、早く電話しなければいけない状況は、あるものです。
そこまではいいのですが、そこからの対応が大切です。
「すっかり忘れていた。早く電話をかけなくては」と焦り、突然、電話をかけ始めていませんか。
大切な用件の連絡をすっかり忘れていたときほど、思い出したとき、冷静さを失いやすいです。
はっとした勢いで、一緒にいる人のことが、頭から消えるのです。
いきなり誰かに電話を始めると、一緒にいる人は驚きます。
ほったらかしにされている印象を受け、気分を悪くするでしょう。
人といるときに電話をするなら、一度、許可を得ることが大切です。
一言でいいのです。
「急な用事を思い出した。少しだけ電話をしてもいいかな」と言えば、十分です。
「『いいよ』と言うに決まっているから、聞かなくてもいいだろう」ではありません。
返事がわかっていても、マナーとして尋ねます。
マナーとは、思いやりです。
一言あれば、人と一緒でも、気持ちよく電話ができるのです。