人から「調子はどう」と聞かれたとき、どう答えますか。
もちろん明らかに調子が悪いときは「具合が悪い」と答えるでしょう。
本当に調子が悪いときは、大事に至る前に助けを求めるのが正解です。
問題は、体調が普段どおりのときです。
体調が普段どおりでも、できるだけ悪い言い方をする傾向はありませんか。
「元気が出ないなあ」「少し体調が悪いかな」と、ネガティブに答えることが多いのではないでしょうか。
たとえ調子がよくても「調子がいい」とは言わず「まあまあかな」「ぼちぼちだね」という、濁した言い方をしがちです。
なぜでしょうか。
調子が悪いと言えば、相手から「どうしたの」と心配されるからです。
心配されると、自分の話をしっかり聞いてもらえるだろうと期待します。
わざと体調が悪いような答え方をして、相手の気を引かせようとするのです。
無意識にしている場合が多いものです。
人間心理を熟知したうまい答え方ではありますが、注意したいことがあります。
自己暗示による悪影響です。
自己暗示の力とはいえ、体に影響します。
そぶりだけでも「体調が悪い」と考えたり振る舞ったりする癖があると、本当に体調が悪くなってしまうのです。
本当は「調子がいいよ」と答えるのがいいのです。
「それはよかったね」で話があっさり終わるかもしれませんが、それでいいです。
普段どおりの調子でも、強気になって「調子がいいよ」と言ったほうが、明るい雰囲気になります。
自分が元気になります。
聞いた相手も、元気になります。
調子がいいように思い込んで振る舞う姿勢があると、気合が入り、本当に調子がよくなります。
自己暗示も、体調管理の1つなのです。