感情は、実態がわかりにくいから、扱いにくいです。
もやもやしているから、どうしていいのかわかりにくいものです。
こんなときこそ、敬称の出番です。
敬称も、使い方しだいで、人生に生かせます。
敬称は本来、人につけるものです。
水口なら「水口さん」です。
敬称の使い方を、応用します。
つらい感情に悩んでいるときは、感情に敬称をつけてみましょう。
敬称をつけて擬人化すると、もやもやしている感情の実態が、捉えやすくなります。
たとえば、いらいらしたときは「いらいらさん、いらっしゃい。今日はどうされましたか」と考えてみましょう。
頭の中に、そういう人が訪問してきたのだと考えます。
焦ってきたときは「焦りさん、こんにちは。お忙しそうですね。もう少し落ち着きませんか」と考えてみましょう。
落ち込んだときは「落ち込みさん。おはよう。もっと元気を出してよ」と励ましましょう。
敬称をつけて、感情を人になぞらえます。
人のように語りかけ、落ち着かせたり元気づかせたりします。
自分と感情とが、別々にいるかのように感じられ、冷静になれます。
敬称も、使い方によっては、感情を和らげる道具になります。
感情に敬称をつけて語りかけていくうちに、つらい感情が、だんだん和らぐのです。