失敗した話は、すべて笑い話になります。
「まったく笑えない」「1ミリも笑えない」「笑い話どころか記憶から消し去りたい」と思うかもしれません。
失敗は、笑いと対極であるように思えます。
人生に影響を与えるほどの大失敗もあるでしょう。
ひどい失敗であればあるほど、思い出すのさえ抵抗を感じ、笑い話にするのは不可能であるように思われます。
しかし、どんな失敗も、時間が経てばば、いつか笑い話にできます。
これは100パーセントです。
悲しみも落ち込みも、あらゆる心の傷は時間が癒やしてくれます。
冷静になると、失敗を客観視できるようになり、ふと滑稽であることに気づくのです。
結局のところ、失敗とは滑稽な出来事です。
この事実に気づくことです。
泥棒に遭った話も、財布と落とした話も、大けがで入院した話も、いつか笑い話になります。
無駄な買い物をした話も、志望校に落ちた話も、失恋で大泣きした話も、いつか笑い話になります。
仕事のミスで上司に叱られた話も、就職・転職に失敗した話も、事業に失敗した話も、いつか笑い話になります。
「どうしても笑えない。笑い話にするのは不可能」と言う人もいるでしょう。
笑い話にできないのではありません。
まだ笑い話にできないだけです。
時期尚早というだけです。
取り返しのつかないトラブルであれば、笑い話にするのは不可能に思えますが、それでもいつか笑い話にできます。
まだ気持ちを引きずっていたり自分の中で消化できていなかったりしていると、笑いたくても笑えません。
今しばらくお待ちください。
もう少し時間が経てばば、あなたの中で消化され、見方や感じ方が変わってきます。
笑えるようになったとき、乗り越えたことになります。
ですから失敗してもくよくよしないでください。
くよくよしたところで、何かが良くなるわけではありません。
そのときはショックですが、遅かれ早かれ笑い話になるのですから、くよくよして落ち込むだけ損です。
「笑い話のネタができた」と思えばいい。
「笑い話になるのはいつごろかな」「来年の今ごろは笑い話になっているといいなあ」と期待しながら待つといいでしょう。
失敗を笑い話にすることが、人生の醍醐味です。
「ショックだけど、笑い話のネタができたね」と思えば、落ち込みからの立ち直りも早くなります。