私の友人の1人に、若くして亡くなった人がいます。
国際協力に関する仕事に従事する、20代の女性でした。
とある事故のため、ある日、亡くなりました。
友人から急に連絡が入り、知りました。
即死だったそうです。
彼女だけではありません。
世の中には、生きたくても生きられなかった人が、ほかにもいます。
重い病を抱えて、短くしてこの世から去った人です。
生きられなかった人のことを考えるのは、不謹慎かと思いますが、考えておきたいことです。
もっと生きたかったことでしょう。
もっとやりたいことがあったでしょう。
しかし、事情により、早すぎる死を迎えてしまいました。
私たちは、今、生きています。
生きているのにベストを尽くさないのは、生きられなかった人に失礼です。
生きられなかった人の分まで、生きていかなければいけません。
もっと落ち込んだり、もっと泣いたりすべきです。
落ち込んだり泣いたりするのは、ベストを尽くした証拠です。
生きているのですから、大したことではありません。
生きられなかった人の分まで生きようとするのですから、それくらいでちょうどいいのです。
友人を亡くしたとき、つくづくそう思ったのです。
生きられなかった人のことを考えると、今抱えている悩みは、大したことではないのです。