「この化粧品、なじみがいいよ。使ってみたら?」
自分と同じ肌質の友人から勧められたから買ってみたものの、効果が感じられない。
「同じ肌質なのになぜなじみが違うのだろう」
そう思った経験はありませんか。
肌質が同じなら、何が違うのでしょうか。
おそらく、塗り方が違うのです。
化粧水や乳液を塗るとき、手のひらで顔を叩くようになじませていませんか。
パッティングです。
パッティングをすれば、毛穴を引き締め、血行がよくなるので、顔色が明るくなり、美肌に効果があるといわれています。
しかし、おかしいと気づきませんか。
叩く衝撃によって、毛穴が引き締まるなら、化粧水の浸透も悪くなります。
なにより、顔に衝撃を与えるのがよくありません。
赤ら顔の原因になりますし、肌を傷つけてしまうこともあります。
にきびのある顔なら、無理な衝撃によって炎症を悪化させることもあります。
一昔前では、美容雑誌でパッティングを勧めていましたが、弊害があることがわかり、今では勧められない方法になっています。
では、どういう塗り方がいいのでしょうか。
化粧水も乳液も、手で顔を押さえるようになじませるのが一番です。
手のぬくもりによって、化粧水や乳液が温まり、浸透力が上がります。
さらに手で顔を押さえることで、パックのように密閉効果が出て、肌の奥までしっかり浸透していくのです。
じっとしているだけではありますが、浸透力は抜群です。
にきびや傷のある人でも、衝撃を与えることがなく、安全なのです。