細菌やウイルスなどの微生物は、栄養の供給源さえあれば、どこにでも存在します。
地面の上や机の上だけではありません。
何もないように見える空気中にも、実はいろいろな菌が浮遊しています。
これを「空中浮遊菌」と呼びます。
風邪を引くのも、ウイルスが飛び回っているせいです。
花粉症で悩まされるのも、花粉が空気中を飛び回っているからです。
目に見えませんが、確実に存在しています。
鼻や口から吸っても、私たちの免疫システムによって退治するので、大きな問題になることはありません。
問題は、化粧品です。
化粧水や乳液の蓋を、開けたままにしていませんか。
蓋を開けたままにしていると、空気中の菌が化粧品の中に入り込んで、品質を落としてしまう原因になります。
空気に触れることは、酸化を促す要因です。
特に気をつけたいのが、浴室です。
便利だからと思い、浴室にスキンケア用品を置いている人も多いことでしょう。
湿りやすい浴室は、菌が繁殖しやすいため、数多くの菌が浮遊しています。
高温多湿という菌にとって絶好の条件は、化粧品にとって最悪の条件です。
浴室で、化粧水や乳液を使うとき、蓋の開け閉めをするときに、菌が入りやすくなります。
あっという間に劣化して、カビが生えてしまうのです。
いくら防腐剤が入っていても、高温多湿の条件では、効き目が半減します。
化粧品を使い終わったら、すぐ蓋を閉めましょう。
こまめな手間によって、化粧品の高い品質を保つことができるのです。